黒単でミシックまでの道
2019年3月19日 MTGデッキ コメント (2)アリーナの導入
MTGアリーナ。今や多くのプレイヤーが練習・調整として活用しており、自分も何かしらの形で平日から練習できるツールに手を出したいと思っていたため、今年に入ってから導入に至った。
紙でも所持している黒単ミッドレンジを作成するつもりでいたが、カードの価値がレアリティ毎に決まるアリーナに於いては高額デッキであった。
少しの間はデイリー報酬を達成し、構築済みデッキを解放させることに勤しんでいた。ゆえに多数のレアを必要とするデッキを完成させるには非常に時間がかかると判断し、課金してカードを調達した。神話レアも枚数が必要だったため、まだ黒単ミッドレンジを組むにはワイルドカードが足りなかった。
しかしそれなりのレアワイルドカードは集まっていたため、折角ならラヴニカの献身の新カードも触りたかった。特に前情報にて気になっていたのは新たなデーモン、騒乱の落とし子。
疑いようもない高スペックだが、絢爛やアップキープのダメージを考慮してアグロ寄りの構築に向いていると判断し、これを軸に黒単アグロを作成。
またデッキを組み上げたところでランク戦への参入も決意した。
ランク戦
最初は構築済みデッキと相対することも多かったが、しっかり組まれた相手とのマッチも少なくなかった。
それでもゴールド4までは到達できたが、そこから中々上がれない。
最高ランクであるミシックにはいつか到達したいという思いが強くなり、黒単ミッドレンジを完成させるため更に課金してデッキを組み上げた。
だがその思いも届かず、そのシーズンはゴールド4で終了。
デッキの分析
2月からシーズンが切り替わり、成績上位8人はミシックインビテーショナルの参加権利が付与されるとのことだったが、それは夢物語としてまずは前期同様にミシック到達を目指す。
引き続き黒単アグロで対戦を重ねてゆき、赤単・白単・青単といった単色アグロ及びエスパーコントロールをよく見かけるようになってきた。
特に赤単は一際使用率が高く、後手を取ると絶望的であった。決して勝てない相手ではないはずのため、何か有効なカードは無いかを探していた。
そこでふと、あるカードが頭をよぎった。
赤単をはじめ3種類のアグロデッキはタフネス1が多く採用されており、1ターン目の後手からそれらを処理しつつ1/1を残せるのは非常に有効であった。
また、1マナ域のクロックはどぶ骨を採用していたが、単色アグロ相手には回収するタイミングがほとんど無い。
その上に既に戦墓のグールも採用しており、攻防をめぐる場面において1体のブロッカーが勝敗を決めることになるため、タップインの生物を8枚積むことは少々リスクがあった。
先述の通り赤単の母数が多く、鎖回しに巻き込まれてしまうこのカードは優先度を落とすこととなる。
代わりの1マナ域として、それらの問題を解決出来るものがいた。
鎖回しや狂信的扇動者に耐えるタフネスを持ち、タップインでないため引いてきて即座にブロッカーにも回せる。攻める上でも都合パワー2相当であり、最低1点確定=絢爛達成にも貢献する。
これらを組み込み、赤単をはじめ単色アグロとのマッチでは勝率が改善されてきた。
ミシックへの道
ランク戦でもBO3が取り入れられ、黒単アグロをBO1、ミッドレンジをBO3で回すことに。
どちらとも戦績はまずまずだが、ランクを上げるのであれば1ゲーム辺りの時間が短い黒単アグロの方が向いていたため、引き続きそちらをメインに使用。
ただ、アグロで不調な時はミッドレンジにしたりと入れ替わり使い続け、それなりに時間はかかったが2月シーズン終了直前で何とかミシックへ到達。目先の目標は達成できた。
今シーズン
今月に入り、ランクがリセットされてからも引き続き黒単アグロをメインに使用。
前シーズンに比べて赤単の比率がやや減少し、白単が増加傾向にあるように感じた。
前期では真夜中の死神を採用していたが、総じてアグロが多いBO1ではダメージが敗因になることも決して少なくなく、また対コントロールに於いても肉儀場の叫びでドロー出来ずに流されることも度々あった。
それならば打点なり除去なりを落とすためにと4枚目のドリルビットと、土地がもたつくことも度々あったため1枚沼を追加した。
最終的なリストはこちら。
このリストで今シーズンもミシックに到達。しかし前期とは異なり、今回は上位1000位以内に入ることでミシック予選ウィークエンドへの参加権利が付与される。そのためには順位を上げておく必要があるため、同リストにてランク戦を続けた。
その結果、40ゲーム程行い34-6と望外に勝ててしまい、最高で9位に位置することができた。今は一旦様子見のためランク戦をプレイしておらず、順位は少し下がったが月末の1000位以内は十分狙えそうである。
次の目標は予選に参加出来たとしてトップ16。そのために今後も様々な黒単を調整してゆきたい。
MTGアリーナ。今や多くのプレイヤーが練習・調整として活用しており、自分も何かしらの形で平日から練習できるツールに手を出したいと思っていたため、今年に入ってから導入に至った。
紙でも所持している黒単ミッドレンジを作成するつもりでいたが、カードの価値がレアリティ毎に決まるアリーナに於いては高額デッキであった。
少しの間はデイリー報酬を達成し、構築済みデッキを解放させることに勤しんでいた。ゆえに多数のレアを必要とするデッキを完成させるには非常に時間がかかると判断し、課金してカードを調達した。神話レアも枚数が必要だったため、まだ黒単ミッドレンジを組むにはワイルドカードが足りなかった。
しかしそれなりのレアワイルドカードは集まっていたため、折角ならラヴニカの献身の新カードも触りたかった。特に前情報にて気になっていたのは新たなデーモン、騒乱の落とし子。
騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem
(2)(黒)(黒)
クリーチャー — デーモン(Demon)
絢爛(1)(黒)(黒)(このターンに対戦相手がライフを失っていたなら、あなたはこの呪文を、これのマナ・コストではなく絢爛コストで唱えてもよい。)
飛行、トランプル
あなたのアップキープの開始時に、騒乱の落とし子は各プレイヤーにそれぞれ1点のダメージを与える。その後、あなたのライフが10点以下であるなら、騒乱の落とし子の上に+1/+1カウンターを1個置く。
4/4
疑いようもない高スペックだが、絢爛やアップキープのダメージを考慮してアグロ寄りの構築に向いていると判断し、これを軸に黒単アグロを作成。
またデッキを組み上げたところでランク戦への参入も決意した。
ランク戦
最初は構築済みデッキと相対することも多かったが、しっかり組まれた相手とのマッチも少なくなかった。
それでもゴールド4までは到達できたが、そこから中々上がれない。
最高ランクであるミシックにはいつか到達したいという思いが強くなり、黒単ミッドレンジを完成させるため更に課金してデッキを組み上げた。
だがその思いも届かず、そのシーズンはゴールド4で終了。
デッキの分析
2月からシーズンが切り替わり、成績上位8人はミシックインビテーショナルの参加権利が付与されるとのことだったが、それは夢物語としてまずは前期同様にミシック到達を目指す。
引き続き黒単アグロで対戦を重ねてゆき、赤単・白単・青単といった単色アグロ及びエスパーコントロールをよく見かけるようになってきた。
特に赤単は一際使用率が高く、後手を取ると絶望的であった。決して勝てない相手ではないはずのため、何か有効なカードは無いかを探していた。
そこでふと、あるカードが頭をよぎった。
菌類感染/Fungal Infection
(黒)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体生成する。
赤単をはじめ3種類のアグロデッキはタフネス1が多く採用されており、1ターン目の後手からそれらを処理しつつ1/1を残せるのは非常に有効であった。
また、1マナ域のクロックはどぶ骨を採用していたが、単色アグロ相手には回収するタイミングがほとんど無い。
その上に既に戦墓のグールも採用しており、攻防をめぐる場面において1体のブロッカーが勝敗を決めることになるため、タップインの生物を8枚積むことは少々リスクがあった。
先述の通り赤単の母数が多く、鎖回しに巻き込まれてしまうこのカードは優先度を落とすこととなる。
代わりの1マナ域として、それらの問題を解決出来るものがいた。
敵意ある征服者/Vicious Conquistador
(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 兵士(Soldier)
敵意ある征服者が攻撃するたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。
1/2
鎖回しや狂信的扇動者に耐えるタフネスを持ち、タップインでないため引いてきて即座にブロッカーにも回せる。攻める上でも都合パワー2相当であり、最低1点確定=絢爛達成にも貢献する。
これらを組み込み、赤単をはじめ単色アグロとのマッチでは勝率が改善されてきた。
ミシックへの道
ランク戦でもBO3が取り入れられ、黒単アグロをBO1、ミッドレンジをBO3で回すことに。
どちらとも戦績はまずまずだが、ランクを上げるのであれば1ゲーム辺りの時間が短い黒単アグロの方が向いていたため、引き続きそちらをメインに使用。
ただ、アグロで不調な時はミッドレンジにしたりと入れ替わり使い続け、それなりに時間はかかったが2月シーズン終了直前で何とかミシックへ到達。目先の目標は達成できた。
今シーズン
今月に入り、ランクがリセットされてからも引き続き黒単アグロをメインに使用。
前シーズンに比べて赤単の比率がやや減少し、白単が増加傾向にあるように感じた。
前期では真夜中の死神を採用していたが、総じてアグロが多いBO1ではダメージが敗因になることも決して少なくなく、また対コントロールに於いても肉儀場の叫びでドロー出来ずに流されることも度々あった。
それならば打点なり除去なりを落とすためにと4枚目のドリルビットと、土地がもたつくことも度々あったため1枚沼を追加した。
最終的なリストはこちら。
4:《敵意ある征服者/Vicious Conquistador》
4:《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》
4:《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》
4:《悪意の騎士/Knight of Malice》
4:《墓地の司令官/Graveyard Marshal》
4:《戦慄の影/Dread Shade》
4:《騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem》
4:《菌類感染/Fungal Infection》
4:《喪心/Cast Down》
4:《ドリルビット/Drill Bit》
20:《沼/Swamp》
このリストで今シーズンもミシックに到達。しかし前期とは異なり、今回は上位1000位以内に入ることでミシック予選ウィークエンドへの参加権利が付与される。そのためには順位を上げておく必要があるため、同リストにてランク戦を続けた。
その結果、40ゲーム程行い34-6と望外に勝ててしまい、最高で9位に位置することができた。今は一旦様子見のためランク戦をプレイしておらず、順位は少し下がったが月末の1000位以内は十分狙えそうである。
次の目標は予選に参加出来たとしてトップ16。そのために今後も様々な黒単を調整してゆきたい。
コメント
黒単アグロ凄いですね、墓地の司令官と戦慄の影で中盤以降も脅威を展開し続けられるのは他のアグロとは一線を画していますね、素晴らしい構築だと思います。
私はBO3で非青のミッドレンジを使用しているのですが、黒単ミッドレンジではスゥルタイミッドレンジ戦ではどのようなアプローチを取られているのでしょうか?差支えが無ければご教示いただけると幸いです。
リンク有り難うございます。後程こちらからもリンクさせていただきます。
お褒めに与り光栄です。この黒単アグロは仰るように起動型能力持ちや都合8枚のハンデスもあり、5ターン目以降のゲームにも対応出来る力があります。
黒単ミッドレンジですが、除去多目+宝物の地図とカーン、ベルゼンロックといったアド源と打点を兼ねたもので構成しております。
スゥルタイ相手はトータル負け越しており正直なところ最適なアプローチは私自身もまだ見つけられておらず、試行錯誤しております。
前環境で少しだけ話題にもなった、ファイレクシア教典を試してみたいと思っております。